駐車場の舗装はコンクリートか
中古の一戸建ての購入が決まり、リフォームを考え始め、まず最初に決めなくてはいけないのが「道路から玄関先までの通路部分の舗装」でした。
通路であり、駐車場でもあるスペース、そして道路からまず最初に目に入る場所だけに手は抜きたくない。
不動産屋さんから紹介された工務店から出された案は「コンクリートによる全面舗装」でした。
コンクリートで覆うのがいいのか?、今まで考えたこともない初めての検討。
次の日から外を歩くときはなるべく住宅地を通り、家の門から玄関までと駐車スペースを見ながら歩きました。
家ではなく地面を見る、それまでとは違った視点で家を見てまわると、面白いことがわかりました。
- 建築年数が同じぐらいの家は駐車場が同じような作りをしていて、同じように劣化している。
- コンクリートの駐車スペースは、同じようにひび割れて黒ずんで、古さを感じます。
- レンガを敷いている家がいくつかありましたが、そのほとんどが、表面が平らではなく波打っていました。
- 電車の枕木を敷いているところが何か所かあり、ナチュラルさを演出していますが、手入れをしていないところは、「空き地」のような状態。
- 建売住宅は舗装に使っている素材がどれも同じで、すぐに同じ工務店が建てたというのがわかる作りをしていた。
- コンクリートの駐車場は、作り立ては白くてきれいだが、数年もたてば灰色になり無機質で暗い感じになる。
どうもコンクリートによる駐車場の舗装は、数年は見栄えがいいのかもしれませんが、その後はだんだんと劣化が目立ってくるようです。
家の駐車場がコンクリート舗装のところが多い理由は、費用が安く・センスはいらない、それだけでしょう。
2週間ほど近所を見て回り出した答えは「コンクリートで全面舗装はしない」。
道路から玄関まで駐車スペースを通らないで行けるのなら、もしかしたら気にしなかったかもしれません。
僕たちの家が旗竿地だけに必ず目につくスペースで、それだけにその作り方のセンス次第ではその先にある建物が素敵に見えるのか、安く見えるのかが変わる、そう感じました。
そして都会の住宅地域がパッとしないのは、同じような家が並ぶだけでなく、道路や駐車スペースがコンクリートや砂利などの無機質な物で覆われている、そんな答えを見つけた気がしました。