駐車場工事の大事なポイント
道路から玄関前までの通路兼駐車スペース、これをどう仕上げたいのか?、工務店さんから見積をもらうまでは、あまり考えていませんでした。
作ってもらった見積ではコンクリートの全面舗装。しかも予想以上の値段。
「思ったより高いもんですねぇ」、工務店さんに正直に気持ちを伝えると、その金額の理由を次のように説明してくれました。
自宅の敷地内をどんな感じに舗装しようか?
舗装に詳しくない一般の人は、地面(目に見える地表)の”装飾”について想像し、考えますよね。
- コンクリートで覆うのか?
- コンクリートとコンクリートの間に緑がほしい
- 白い石(玉砂利)を敷き詰めたい
- レンガを敷き詰めたい
- タイル張りにしたい
- 枕木を使用したい
など。
夢のマイホームならぬマイガーデン、マイエントランスをどうしようか考えるのは、楽しいものです。
そして工務店に工事の見積もりをお願いし、場合によっては複数のところから見積書をとり「なるべく安く工事を仕上げたい」と検討します。
この時点でも、カタログなどに載っているような「真新しい、きれいな舗装面」を想像しているでしょう。
それで工事を行って思い描いていた通りの仕上がりになれば、無事終了となります。
「ああ、こだわって考えただけに素敵になってよかった。工事費も安くなったし。」
実はここに落とし穴があるのですが、施工後すぐにはわかりません。
工事費を安くするということは、そうでない工事と比べてどこかが違います。
その違いは、工事の工程や材料、工事にかかった時間などです。
安くなる分、どこかが手を抜かれたり、手間がかかっていません。
数年たったとき、それが目に見える形で現れます。
- ヒビが入った
- 端が欠けてきた
- 表面が歪んできた
- 黒ずんできた
どんな舗装も定期的なメンテナンスをしないと劣化はしていきますし、汚れもします。
ですが、「数年でこんなに劣化するのはおかしい」という場合は「それぐらいで劣化するような作り」の工事を行ったからです。
すでに工事完了から数年もたてば、クレーム対応はしてくれないケースがほとんどです。
上で挙げた3つ「ヒビが入った・端が欠けてきた・表面が歪んできた」については、駐車スペースの舗装である場合、
「下地の地固めが足りない」ことが原因であることが多いようです。
車のような重いものが地面に載ると、年数をかけてだんだんと地面が沈んできます。
車によって地面がつぶされてくるイメージです。
長年かけても地面が沈まないようにするためには、地上だけでなく地下のある程度の深さから固くかためる必要があります。
舗装工事を安く上げようとすると、この地固めの工程が簡略化される可能性があるのです。
一般の人が工事途中の様子を見に行っても、それを判断することは難しいでしょう。
ここまでが工務店さんからのお話でした。
どのように仕上げてくれるのか?それは最終的には工務店の担当者の方次第です。
担当者の人に「このお客さんには、しっかりと工事をしてあげよう」、そう思ってもらうことがポイントです。
「もっと安くしてほしい」と値段交渉ばかりする人には、そんな気持ちが働かないのが普通でしょうね。
ついでですが、安い建売住宅の駐車場もだいたい工事にコストをかけていません、とのこと。