おいしい物件に出会うには

おいしい不動産物件とは、普通広告で目にする物件よりも「お得感のある住宅物件」のことです。

こういう物件は広告には出てきたことは一度しかありませんでしたね。
しかも新聞の折り込みではなく、昼間に賃貸アパート・賃貸マンションだけに絞って配ったチラシでした。

さてここから先は今回お世話になった不動産屋さんから教えてもらった話です。


おいしい物件は一般の広告ではみつかりません。
なぜなら広告を出さなくても売れるからです。
もちろん先ほどのように「今日明日で買い手を探す」大至急の状態なら広告を出すこともありますが1か月以上の余裕があれば出さないでしょう。

では不動産屋に行ったら「おいしい」物件を紹介してもらえるでしょうか?
おそらくよっぽど幸運なタイミングで行かない限り無理です。

そもそもおいしい物件がなぜ現れるのか、をまず考えてみますと
「相場よりも安くていいから、少しでも早く売りたい!」、そういう売主が現れて不動産屋さんに持ち込むんですね。

なにか急ぐ事情が売主にあるんです。
本当は高く売れればうれしいけれど、早く売る方が重要、と思っている人。

こういった物件は外観からでは売りに出ているかはわかりません。
売主がまだ住んでいる住宅というケースが多かったりします。

さて、「早く売りたい」売主から声が掛かった不動産屋さんは「この物件は絶対に売れる」と思ったら広告を出しません。
広告はお金がかかりますからね。

じゃあどうするのかと言うと、その不動産屋に来店のあったお客さんのリストの中から、「この人なら興味を持つだろう」と言う人だけに電話するんです。
これを「見込み客」といいます。

人気のあるエリアほど、広告出さずに物件の売りが確定してしまうケースが多いので、おいしい物件は表には出てこずに販売が終了するんです。


ここまでが不動産屋さんから教えもらった話です。

自分の住みたいエリアを日頃歩いてまわっていた僕たち夫婦は

”いつの間にか取り壊しが始まり、次に家が建ち始めたのに気がづいた。
販売用のノボリが建つのか待っていたら、次の住人が住み始めてガッカリした。”

という経験が何度かありますが、どれもこんな感じで話が進んだのでしょう。

でも幸運なことに今回は僕たちに電話がかかってきておいしい物件に出会えた、そう思います。

では他の人がおいしい物件に出会うためにはどうすればいいのでしょうか?

不動産屋に行ってもおいしい物件は紹介してもらえませんが、まずは不動産屋をめぐって「自分たちは本気で家探しをしている」と伝えることだと思います。

「どんな家に住みたいのか、どのぐらいの予算なのか」など具体的な希望を話すほど真剣さが伝わりますし、不動産屋さんも「この人にはこういう物件がいい」と紹介しやすくなります。

できれば、「この人はやり手の営業マンだ」と思う人をみつけてください。
そういう人はその店の支店長だったりします。

紹介→検討→キャンセル→なぜその物件がだめだったのかを伝える、
これを繰り返すうちに、きっとある日電話がかかってきます。