家が見つかるのは運次第?

前回までのあらすじ~理想の家を建てられる物件を長いこと探していたが、子供が小学校にあがったことをきっかけに中古マンションへの一時居住を考え始める僕たち夫婦。そこに電話をかけてきたのが不動産屋だった。彼が紹介してきた物件とは中古の一戸建て住宅だった、、、~


いつもの不動産屋さん:「それにこの価格は普通ありえないぐらいのお得な値段ですよ」
7年間探し続けた夫婦:「確かに。この地域でこの立地と坪数なら、この価格は安いですね」
いつもの不動産屋さん:「うちの会社が今月中に売りたいという理由がありまして、この値段なんです」
7年間探し続けた夫婦:「もし売れなかったら?」
いつもの不動産屋さん:「実は他の不動産業者にも声をかけてまして、そちらに売ります」
7年間探し続けた夫婦:「ほぉ」
いつもの不動産屋さん:「つまり、この価格は業者の仕入れ値段ということです。」
7年間探し続けた夫婦:「それだけ安いと」
いつもの不動産屋さん:「はい。」
7年間探し続けた夫婦:「見学できますか?」
いつもの不動産屋さん:「まだ売主さんが住んでまして、難しいかもしれません」
7年間探し続けた夫婦:「見ないでは買えませんよ」
いつもの不動産屋さん:「非常にきれいにお使いになられています。」
7年間探し続けた夫婦:「とてもよさそうですが、拝見してみないと」
いつもの不動産屋さん:「見学してよければ買う、というのでしたら交渉してみます」

早く売りたい=少し安くてもいい=見込みのありそうなお客に電話する

こういう物件は表にはでてこないし、売主が現在住んでいるのであれば、見た目でもわかりません。
不動産屋さんが誰に声をかけるのか?、これにかかっているわけです。
自分たちに声をかけてくれるかは、運次第に思えますが今回は理由がありました。

僕たちに電話をかけたのは、半年前ほどに別の物件で交渉があったから。
その物件は価格の面で折り合いがあわず見送ったのですが、

僕たちが
どれぐらいの予算で考えているのか?
どれぐらい本気で購入しようとしているのか?
どのような物件を望んでいるのか?

これを不動産屋さんはこの件でよくわかったわけで、「この物件を購入する可能性が一番高いお客さん」として声をかけてくれたようです。

運次第というのは、
この不動産屋さんの人と出会ったこと、この不動産屋さんに売主が物件を持ち込んだこと、この2点でしょう。

この後物件を一度見学し、5日間ほど考えて購入を決めました。

「家は人生で一番高い買い物」と言われますが10分ほどの見学で購入を決めてしまった僕たち夫婦。

でも衝動買いではないと思っています。
短期間で決断できたのは「この地域の売り物件の相場」を7年かけて知っていたから。
この物件以上にお得な話は今後出てこないだろう、と判断して
そして「この物件を買わなければ、自分たちは一体何を求めているのか?」と考えたときに、買わない理由が見当たらなかったからでした。